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第52回 幼児教育研究会を開催しました

2025年07月10日幼児教育学科

 2025(令和7)年6月28日()、「こどもまんなかの保育―こどもとつくる豊かな時間―」を主題に、第52回幼児教育研究会を、本学E館とG館を会場として開催しました。    

 午前中に「トロトロ、ワクワクーリキッド粘土で」、「保育者としての自己成長と人財育成-新任から若手・中堅へ」、「絵本でワクワク保育」をテーマに3つのワークショップを行いました。  

 午後には、「子どもまんなか保育ってどんなこと? ―子どもも大人も幸せに生きるために―」をテーマに、講演・意見交換を実施して研修を深めました。  

 

 本学学生と、県内外の幼児教育関係者合わせて、のべ約250名が参加しました。

本学E館会場

本学E館会場

●ワークショップ1「トロトロ、ワクワクーリキッド粘土で」

ファシリテータ―:中山 里美(本学教授)

講師:長谷川 仁義 氏(富山市立新庄小学校教諭)

船木 英明 氏(富山県造形教育連盟 顧問)

まず、児童画の捉え方について船木氏から学んだ後、長谷川氏から自家製の液体粘土についての紹介があり、身体をつかって材料とふれ合いながら感触を楽しみました。

ワークショップ1 講師の船木氏(右)と長谷川氏

ワークショップ1 講師の船木氏(右)と長谷川氏

船木氏から児童画について解説していただきました

船木氏による児童画についての解説

リキッド粘土の紹介をする長谷川氏

リキッド粘土の紹介をする長谷川氏

せーの!びよーん!

せーの!びよーん!

アート作品にもなります

アート作品にもなります

独特の感触を楽しみました

独特の感触を楽しみました

ワークショップ1 参加者の感想
  • リキッド粘土に初めて触れて、感触や硬さの変化など面白く、保育園に帰ってからも取り入れてみたいと感じました。

  • 色を混ぜていき、「こんな色になったよ」「固まってきたよ」などと色や粘土の性質の変化を感じながら、周りの皆とワイワイ楽しめたことが面白かったです。

  • 絵を描く際や造形活動をしている中で、綺麗な色が混ざりあっている時などに、「ここでやめたら綺麗なのに〜」と思うことがあるが、造形の目的は子どもの感じる力を育てること、様々なことを感じることであり、良い作品を作ることが目的ではないということを教えていただきました。

●ワークショップ2 「保育者としての自己成長と人財育成-新任から若手・中堅へ」

ファシリテータ―:明柴 聰史(本学准教授)

話題提供:米澤 加菜映 氏(砺波市立南部認定こども園主任保育教諭)

     川島 日那 氏(セーナー苑支援員)

     高木 結衣 氏(下堀こども園保育教諭)

 マネジメントと人財育成について、若手・中堅の視点で参加者のみなさんと対話をしながら紐解きました。

保育教諭による話題提供

若手保育教諭による話題提供

グループで意見交換

ワールドカフェ方式で対話をしています

発表タイム

共有タイムで相互理解を深めます

ワークショップ2 参加者の感想
  • 話題提供者の皆さんのお話からは、子どもとの時間や保育を楽しんでいる様子、自分に向き合いながら歩まれている様子をを聞き、刺激を受けました。ワールドカフェでは、立場・役職それぞれの思いが溢れる時間だったなと思います。

  • 学生たちの運営面でのサポートは、積極的で丁寧で、よく準備されていたことが好印象でした。また、その学生たちと同じ研修で意見交換ができ、新たな視点で次世代を捉えるきっかけになったと思います。

●ワークショップ3 「絵本でワクワク保育」

ファシリテータ―:日光 恵利(本学講師)

講師:松下 舞子 氏(絵本専門士)

 絵本が子どもの脳や発達にどのような良い影響を与えるのか、保育に活かせる絵本の読み方実践をしながら学びました。

講師no松下 舞子 氏

ワークショップ3 講師の松下舞子 氏

ジャンルごとの絵本紹介

ジャンルごとの絵本紹介

絵本の読み方をペアで実践

絵本の読み方をペアで実践

ワークショップ3 参加者の感想
  • 今まで何十回、何百回と子どもたちに読み聞かせをしてきました。読み聞かせしてもらうことがほとんどなくなった今、今回参加して改めて絵本の世界の素晴らしさと温かさ、心にしみる体験をさせていただきました。ワクワクさせていただきありがとうございました。

  • 私はまだ高校生ですが、将来保育士として子どもと関わりたいと考えているので、絵本の読み方などすごくためになりましたし、心が温まりました。

●講演、意見交換 「子どもまんなか保育ってどんなこと? 〜子どもも大人も幸せに生きるために〜」          講師 井桁 容子 氏(保育SoWラボ代表)

 

 子どもをまんなかにして、「大人よりも優れたところもあり、見事な人間だ!」と尊重して関わる「まなざし」を持って、子どもと豊かな時間を過ごすために、たくさんの具体的なエピソードをもとにお話しいただきました。

講師 井桁 容子 氏(保育SoWラボ代表)

講師 井桁 容子 氏(保育SoWラボ代表)

こどもまんなか「100か月の育ちビジョン」について

こどもまんなか「100か月の育ちビジョン」について

講演会場のようす

講演会場のようす

講演後の意見交換

講演後の意見交換

フロアからの質問に応じる井桁先生

フロアからの質問に応じる井桁先生

講演・意見交換参加者の感想
  • 大好きな井桁先生の具体的なエピソードには、感動と涙で胸がいっぱいになります。子ども1人1人を尊重することで子どもは安心を感じ、保護者も安心します。子どもが考えていることを感じて関わることの大切さを、コツコツと職員と共に学んでいきたいと思っています。

  • 子どもを対等な一人の人として尊重し、自分自身は謙虚に周囲の人に関わりたいと強く感じることができました。今回、初心に戻って、保育者の魅力を再認識し、次への意欲がわいてきました。ありがとうございました。

  • 自分の保育は、いかに自己満足で、子どもに合わせてもらっている場面が多いかに気づき、課題が見えてきました。子どもの言動・行動には訳があり、子どもの思いを聞くことの大切さを学ぶことができました。

 なお、今回の研究会では、午前・午後とも託児コーナーを設け、ご希望の方に利用していただきました。

託児コーナー  E館2階小児保健実習室

託児コーナー E館2階小児保健実習室

 今回、研究会に参加してくださいました皆さまをはじめ、本学園ならびに本学科の教育活動に理解とご協力をいただいている皆さま方に深く感謝申し上げます。