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「富山県の災害について」の特別講義を受けました

2019年12月25日健康福祉学科

 2019(令和元)年1217日(火)9:10から、本学D206教室で「介護福祉論Ⅱ」の特別講義「富山県の災害について」を実施しました。

 この特別講義は、講師に富山県総合政策局広域消防防災センター長の 岡本 達夫 氏をお招きして「災害」について深く理解したうえで、防災について考えることが目的です。

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講師の 岡本 達也 氏

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講義を聞く学生

 講義では、イントロダクションとして、2011(平成23)年に起きた東日本大震災、2016(平成28)年の熊本地震、2018(平成30)年の北海道胆振東部地震・豪雨・台風などを例に挙げ、近年に多発している想定外の大規模災害について、お話しいただきました。

 続いて、高度差4,000mの豊かな自然に恵まれた富山県での災害について、江戸時代の安政の大地震から現代までの状況についてお話しいただくとともに、これから想定される地震・津波の可能性、大雨・土砂崩れ・台風などの風水害、高波、豪雪、フェーン現象による火災や原子力災害などの災害について、詳しく説明いただきました。

 災害時、ハザードマップや気象情報を確認すること、「自助」「共助」「公助」といった行動、災害に備えて日頃から訓練や準備をしておくことの重要性、そして介護福祉士が災害支援活動で大きな役割を果たしていることなどを教えていただきました。

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グループワークで助言いただく様子

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グループワーク KJ

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発表する学生

 演習では、コメンテーターとして教官の 笹原 氏に参加いただき、「介護専門職として災害への備えはどうあるべきか」と、「DWATとして派遣された場合、自分達はどう取り組むか」の2点について、KJ法を用いてグループワークを行い、まとめ、発表をしました。

【 DWATとは 】

 災害派遣福祉チームのこと。都道府県単位で介護福祉士や社会福祉士、介護支援専門員など所属する団体や施設から派遣され、災害時に避難所において福祉的な視点の支援を行う。

【 KJ法とは 】

 データなどをカードに記述していき、カードをグループごとにまとめて図解しながら、アイデアまとめていく手法。

学生の感想
  • 富山は災害が少ない地域ですが、災害が少ないからこそ避難訓練や災害への理解を深めておき、災害に備えることの大切さを学びました。

  • 災害時には「福祉」の視点が重要だというお話しがあり、これからは福祉の学びだけでなく災害への知識も深めていきたいです。

  • もし災害が起きたら、どのように行動すれば良いのかをしっかりと把握しておき、焦らずに行動に移すことができるような心構えで生活していこうと思います。

  • 正しい情報の確認と伝達ができたことによって最悪の事態を回避することができたという事例を聞き、有事の際に自分も冷静に判断ができるようになりたいと感じました。

  • 介護福祉士として災害の起きた場所で活動をする際には、高齢者だけではなく、支援を必要とする人々の不安な気持ちに寄り添い、悩みや生活についての相談にのって身体のケア加え、心のケアも十分に行える人になりたいと思います。