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【授業紹介】応用栄養学特別実習④(妊娠後期の食事)

2021年07月27日専攻科食物栄養専攻

 専攻科食物栄養専攻では、2年次前期に「応用栄養学特別実習」を開講しています。この実習は、1年次の「栄養学特論Ⅱ」で学んだライフステージ別の栄養管理に基づき、実際に調理や献立作成、栄養教育を実施する授業です。

 4回目となる今回のテーマは「妊娠後期の食事」です。

 妊娠中のお母さんと、そのご家族を対象とした内容で、模擬料理教室を行いました。今回のメニューは、「夏野菜たっぷりキーマカレー」「きのこの豆乳スープ」「小松菜のナムル」「バナナ」です。

 妊娠中の食事はお母さんの健康と赤ちゃんの健やかな発育のために大変重要で、一日3食摂ること、特定の料理や食品に偏らないバランスの取れた食事を摂ることが基本となっています。多くの栄養素の需要が増える中で、今回は鉄と葉酸についてお話しました。

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調理手順の説明

 鉄は妊娠初期のころから積極的に摂っていきたい栄養素の1つで、赤ちゃんの成長とお母さんの身体の中の血液量が増えるのに伴い、需要が増えます。鉄が不足すると貧血や産後の体力回復が遅くなることもあります。

 今回のメニューの中では、豚肉や小松菜、豆乳に多く鉄が含まれています。鉄を効率良く摂取できる小松菜、鉄の含有量が多い豚肉を使用するだけでなく、トマトやピーマン、パプリカなどのビタミンCが含まれている食材を使用し、一緒に食べることによって鉄をさらに効率よく摂取することができます。

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「夏野菜たっぷりキーマカレー」の調理風景

 葉酸は鉄同様、妊娠初期のころから積極的に摂っていきたい栄養素の1つで、不足すると胎児の神経管閉鎖障害を引き起こす恐れがあります。今回のメニューでは、トマトや小松菜、豆乳に多く葉酸が含まれています。「小松菜のナムル」は、茹でるよりも野菜が水に触れていない状態で加熱できる電子レンジを利用する調理法が、栄養が残りやすく、時短にもなるのでお薦めです。

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左から:バナナ、夏野菜たっぷりキーマカレー、小松菜のナムル、きのこの豆乳スープ

 学生からは、「キーマカレーに野菜がたくさん入っていたので満腹感もあり、たくさん野菜が摂取できていいと思う」などの意見がありました。

 次回のテーマは「離乳食」です。