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「学生による地域フィールドワーク研究」でチームワーク賞受賞!

2023年03月07日幼児教育学科

 2023(令和5)年2月27日(月)、富山駅前CiCビル5階 大学コンソーシアム富山「駅前キャンパス」で、令和4年度「学生による地域フィールドワーク研究」の研究成果発表会が開催されました。

【学生による地域フィールドワーク研究助成事業】  

 次の世代を担う学生と県内地域との連携を促進し、地域の活性化を図るとともに、学生のコミュニケーション力や課題解決力の向上を目指します。

 本学からは、幼児教育学科2年生の福祉ゼミ2名が、明柴 聰史 准教授の指導のもと「子どもの権利を子育てと保育に浸透させる―保育者・学生・子どもの視点―」のテーマで発表を行い、今年度に採択された10件の中から「チームワーク賞」に選ばれました。

メンバーは緊張しながらも、堂々と研究成果を発表しました

メンバーは緊張しながらも、堂々と研究成果を発表しました

フロアからの質問に落ち着いて答える学生

フロアからの質問に落ち着いて答える学生

【研究概要】

 南砺市子どもの権利条例策定員会子ども部会の子ども、保育施設の年長児、保育者、保育士養成校の学生を対象にそれぞれに「子どもの権利」についての質問をフィールドワーク調査、アンケート調査により行いました。

 そこから明らかになったことは、子どもの権利についての認識にはまだまだ課題はあるものの、「子どもの声」を聴くことで、主体的な保育につながることが示唆されました。子どもの声を聴くためには、時間のゆとり、業務のゆとり、心のゆとりが必要であることが提言できました。

表彰時の様子

表彰時の様子

チームワーク

チームワーク賞を受賞しました

受賞後の学生のコメント
  • 子どもの権利について調査をしたことで、様々な視点・環境からの捉え方、考え方を知ることが出来ました。子どもたちと直接関わったことで、子ども一人ひとりにも、たくさんの思いがあることが分かりました。この子どもの思いを多くの人々に伝えて行くべきであり、子どもたちが自分の声で伝えられる場を築くことも必要だと改めて感じました。 子ども・保育者・保護者等、様々な人が関わり合いながら権利に親しみを持てるよう、私たちが先駆者となって広めていきたいと思います。 今回の研究をとおして、保育者としての学びだけでなく、人として大切なことを学ぶ機会となりました。

  • 私たちは1年次から継続して「南砺市子どもの権利条例」の策定に携わらせて頂き、「子どもの権利」について興味を持ち、その重要性を感じました。アンケート調査では、権利に対する考え方の保育者と学生の比較、フィールドワーク調査では、子どもたちの権利に対しての考えや思いを、直接関わりながらその率直な意見に耳を傾けてきました。保育者と学生の権利に対する考え方や捉え方の幅を比較したり、子どもの思いに共感し話を聞く難しさを感じたりしましたが、仲間と協力しながら研究を進めることができました。研究の結果、まだ「子どもの権利」は浸透しきれていませんが、子どもは自分の思いや考えをしっかりと持っていると認識することができました。そのためには、保育者が「子どもの権利」について深く理解すること、そして「子どもの権利」を学んだばかりの学生が広めていく先駆者になることが必要だと分かりました。

【指導教員 明柴 准教授より】

 南砺市の「子どもの権利条例策定委員子ども部会サポーター」として、ボランティアで参加したところからその活動を研究に繋げようとした、まさにフィールドワーク研究でした。子どもの声を聴くことの大切さ、そして面白さを感じたところから始まり、保育者や学生の声もアンケート調査により聴き、現状の課題を明らかにすることができました。

 今後は保育者として、「子どもの最善の利益」を尊重した保育者となり、権利を保障する保育者としてだけでなく、権利の大切さを発信することができる専門職となってくれることを期待しています。

 調査にご協力いただきました皆様に、この場をお借りして深く感謝申し上げます。