2022(令和4)年6月14日(火)と15日(水)に実施した、1年前期に開講している「基礎演習」の授業を紹介します。 この科目の担当は、松本圭朗 助教です。なお、この日は、少人数制のゼミ形式とし、幼児教育学科の教員10名が担当しました。
学びの基礎を培う「基礎演習」では、1年生にとって初となる付属みどり野幼稚園での観察実習「教育実習Ⅰ」を踏まえた学習を行いました。
観察実習での対象児に適した選書を行った「絵本紹介」では、「年少児はまだ幼稚園に入りたてでお母さんが恋しくなる年」という観察実習での学びから選書するなど、子どもの姿を踏まえた選書方法も学びました。
3歳児には、身体を動かしながら見られる絵本を選びました
「ぐりとぐらとすみれちゃん」 発行年は私の生まれ年と同じです
強調したい場面を紹介します
「はじめてのおつかい」 1977年発行のロングセラーです
【 学生の学び 】
- 他の学生の発表から、PowerPointのスライドの中に、選書した絵本の特徴的なセリフやオノマトペを入れることで、どのようなシーンで出たものだろうという興味を抱くことができました。
- 人前で発表する際には、顔を上げて聴き手側に目線を向けることで、より伝わりやすいということを学びました。
- 絵本を通して、そのお話から子どもたちにどんな風に考えてほしいか「ねらい」を明確にし、遊びに発展できるような作品を選ぶことが大切だと思いました。
- 絵本の作者がどのような人かを調べることで、その作品の「ねらい」や想いがもっと詳しく正確に分かるということを学びました。
- 発表の際は、絵本の概要をいかに簡潔にまとめるかが、聴く人の作品への理解につながるということが分かりました。
このように、学生たちは、ただ発表原稿を読み上げるだけでなく、聴いている人に分かりやすく、興味を持ってもらえるような説明をめざして、選書した絵本を用いながらプレゼンテーションを行いました。
また、観察実習で見てきた子どもの姿を、他の科目とも連動して学びを深めています。